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長い工程作業なので、それに合わせて道具の種類も多いのが蕎麦うち用の道具の特色でしょうか?
各工程(製粉、蕎麦打ち、汁、器)での道具がこだわりを持つと、多くの道具の準備で大変になる危険性が有ります。
しかし、一般家庭用品で代用も聴く所も有って面白い一面が有ります。でも「のし板」「蕎麦切り包丁」「延し棒」 は安いものでも良いので専用のものが欲しい所ですね。

<製粉>

 良いそば粉を購入できる所を探したら、粉に引いたそば粉を買って蕎麦を打つのが簡単で家が汚れない。でも、新そばを粒(玄蕎麦、剥き身or丸抜き)を購入して家庭で粉に引いたものを打つと、それは良い香りがします。こだわりを持つなら、そば粉に製粉する道具が必要かもしれません。

工程は

石抜き⇒磨き⇒皮むき(無い場合もある)⇒製粉(石臼が一般的)
の工程が有ります。皮むきの工程からやるのは、製粉の為の広さと、専用の機会が必要になり、私は挑戦をしていません。
皮剥きの機械が高価で、なかなか大変なので入手するのは丸抜きの蕎麦がお勧め。でも、丸抜きに玄蕎麦を混ぜて粉に引くと、田舎蕎麦の様に黒くなり、蕎麦の香りが強くります。が、私の師匠は蕎麦の皮を入れるのは、大反対。可食部分ではないという理由だそうです。最もですが・・・)

@     磨き

磨き専用の機械は、高いのですが「精米機」で充分に代用できます。

『精米機 写真』

時間は精米機の時間(15分程度)で良いと思います。精米機にかけると、玄蕎麦の外側に付いたゴミのような物が一杯出ますので、磨きは必要ですね。  

A     製粉

粒を粉にする機械としては石臼、とか製粉機が必要です。
磨いた玄蕎麦もしくは丸抜き(剥き身とも言う)を製粉機の中に入れて、粉にします。

製粉機で重要なのは、『製粉時に粉に熱が加わらない』こと。粉が熱くなってしまうと蕎麦の香りが飛んでしまうためです。それ以外に、粉の粒度、粒度分布等が蕎麦の美味しさを左右するといわれています。こだわりの部分は、別項目で検討の結果を説明する予定です。

『石臼の写真』

石臼の自動製粉機も安いものが出回るようになってきました。
私の所に有るのは、手回しの大理石で作られた石臼でインターネットで1万円以下で購入しました。近くにある石屋さんの社長は「富士石の石臼をあげるよ! 良いよ!」と言っておりますが、貰い損ねて居ます。今度貰うようにしようっと! 石臼は時間をかけて挽くのがちょっとしんどいので、余り使っていません。

ミクロパウダー

『ミクロパウダーの写真』

本気で蕎麦屋をやる気か! と言われそうな製粉機を購入しました。昔、機械設計屋だった私が「製粉時の冷却、製粉の粒度コントロール、機械の品質の均一性」の点で非常に優れている可能性が高いと感じたから高価でしたが購入しました。でも、40万円弱の値段は高い。

石臼の場合、蕎麦粒を臼に量/速度等で蕎麦粉の粒度が変わります。
 現在のメイン製粉機のミクロパウダーでは製粉の粒度調整を合わせて、冷却水の中に氷を詰め込み、電源スイッチを入れる。製粉条件も色々試しました(一つの設定で挽く場合には3段目かな?)。別にレポートしたいと思います。 

B     篩(ふるい)

蕎麦の粒を製粉したら、直ぐにでも蕎麦を打てるのですが篩を使って蕎麦粉の粒度等を揃えましょう。専門業者の蒸篭粉では一番粉(御膳粉とか打ち粉)は取り除かれているケースが有りますし、粒度の大きいものは循環式で再度製粉に回るようになっているうすも有ります。 この粒度の違いで、蕎麦の食感が大きく異なります。

『篩の写真』
この篩は、打ち粉を漉す役割の篩で60メッシュです。絹で出てきており、川越蕎麦道具で購入しました。
色々な所で、安くて良い篩を探しましたが結局川越蕎麦道具から購入したものが値段も手頃で、品質も非常に良い。

目指す、そばに合わせて組の篩をセットで売っていますので・・・。私は手打ちの、荒引きのセット・・・その他もろもろを購入しました。

<蕎麦打ち>

蕎麦を打つためには『のし板、木鉢、量り、延し棒、巻棒、まな板、包丁、ボウル』が必要です・
蕎麦専用のものでなく、家庭用のもので代用が効くものも有りますがなるべくなら専用のものが欲しい道具と、しっかりとした物を用意した方が良いと思われるものが有ります。それは量り」「のし棒」です。
蕎麦打ちは平らな台(のし板)の上に蕎麦玉を載せ、まっすぐな棒で薄く伸ばしていきます。平らな台は代用品が有りますが、まっすぐな棒はなかなか有りません。蕎麦の延し棒は購入をお勧めします。

@     のし板

蕎麦粉と水を混ぜるときの台にしたり、捏ねた蕎麦玉を伸ばすときに用いる台です。

『のし板 の写真/900×1200』
家庭用ののし板、ちょっと大きめののし板等が有ります。
一回打つ量が500g以下であれば、家庭用ののし板(600×700mm)でも充分ですが、1kg以上を打つのであれば大き目ののし板が欲しいところです。大きなのし板には専用の台が欲しくなるところですが、こだわると非常に高いものになります。
のし板はインターネットで安いものを購入し、台は自作(イレクター)しました。別途製作レポートします。

家庭に置いてあるのし板は、少し小さめ(1kgから1.5の粉を打つとすると)なので、延し棒を置くスペースを作りました。1000円程度で作れるので、大きなのし板を購入するよりは断然お得です。

この写真は、裏表が逆の作成途中の写真です。

A     木鉢

重厚な木で作り、漆を塗った・・・の木鉢は非常に高く、私には手が出ません・・・・し、買うつもりが有りません。一番気に入っているのがステンレスボウルです。低価格、衛生的・・・が主な理由ですが、現在の一番使っているステンレスボウルの欠点は<軽い>事。

『木鉢 ステンレスボウルの写真』

木鉢はチップを固めたものをウレタン加工で1万円程度、ステンレスボウルは7000円程度で購入しました。本格的な蕎麦うち専用のステンレスボウルは10万円以上しますが、使い易く衛生的なので何れは購入したいと思っています。でもこのステンレス・ボウルで1.5kgの大玉を打っていますので、特に問題は無いかもしれません。
ご家庭では大き目のボウルでも充分です。

 又、ボウルが無くてもビニール袋で水回しを行う方法があります。別途レポートします。

B     量り(デジタル・クッキング・スケール)

 蕎麦を打つようになって早や4年目。蕎麦打ちが上手く行くようになった原因で重要なのは、材料の重さをしっかりと量るようになってからです。

『量りの写真』
特に、粉の量と水の量です。水の割合1%程度で大きく変わることがある蕎麦打ち。1gの表示がされる量り(現在は2千円〜5千円で売っています)は是非用意しましょう。

C     延し棒

木鉢、ステンレスボウルで粉と水とを混ぜ、練った蕎麦玉を薄く延すのに必要なのがのし棒です。まっすぐで均一な太さの棒が必要です。

『のし棒と巻き棒の写真』
10本以上の棒を購入しましたが、一押しなのが黒漆ののし棒。
川越蕎麦道具でしか買えません。しかし、真っ直ぐな棒です。合羽橋で有名な蕎麦道具やで購入したのし棒(漆塗りで高かったのですが)は曲がっておりました。使えますが・・・トホホ。

D     巻棒

薄く延した蕎麦を狭いのし板の上で作業するために、余分な部分は巻きます。その巻くための棒を巻き棒と言います。
のし棒との違いは、有るようで余りありません。若干太い(のし棒がΦ26〜28mm、まき棒がΦ28〜30mm)のと、長い(のし棒が750〜950mm、まき棒が1050〜1200mm)位かな。真っ直ぐさが要求されるのは、のし棒になります。
私は、黒漆塗りの物を使用しています。

E     まな板

薄く(目標は1.51.0mmで、私は1.41.3mm厚)延した蕎麦をたたんで、包丁で切る際に使うまな板です。

『まな板の写真』
家庭用のまな板で代用は効きますが、平らなまな板であることが大切です。

?まな板はたいらでしょ?  の疑問は有りますよね。実は、合成樹脂で作られているものは平らですが、天然の木で作られているのは平らではないケースが多々有りますので、御注意を! 日本料理に用いるまな板は中央が膨らむように出来ているそうです。
私が使用しているのは。合成ゴムで出来ているものと小口寄せのそば専用まな板と合成ゴムで作られたものです。
小口寄せのまな板は、安くても2万円、高いものだと10万円以上するようです。

F     包丁

蕎麦専用の包丁は、刃先が真っ直ぐになっていることが特徴(それ以外にも、形が違う・・・等有りますが)です。

『蕎麦包丁の写真/左はモリブデン鋼、右は黒打ちの青ニ』
平らなまな板に蕎麦を載せ、真っ直ぐな包丁の刃で切るから薄く延した蕎麦を一本一本切れる・・・。という意味では、大切な道具です。
左のものは、合羽橋で購入しました。右のものはそば学校で中古品で売っていたものを購入しました。モリブデンのものは、うどんに使おうと考えています。うどんは、塩を入れてありますので、日本鋼の包丁は錆びてしまいます。

使い易い蕎麦包丁が、上達の一つの要因だと思います。軽くて、握り易く・・・・で、経験が必要かナと思います。

きり方を、刺身をきるように包丁の刃先を滑らせて切るのであれば、家庭用の包丁でも代用が効きます。

G     ボウル 

水の量を量ったり、粉の量を量ったりするのに必要です。

『ボウルの写真』
写真のものは、蕎麦学校で購入しました方口のステンレスボウルです。
100円ショップで購入したもので十分です。  

H駒板
蕎麦を切るときの押さえとして用いる道具です。

『駒板の写真』
左側が、万年杉の駒板で右が霧と黒檀で出来た駒板です。
左の万年杉の駒板は、駒の高さが若干高いために太めに切れます。右の桐&黒檀で出来た駒板は幅が300mmと広く、駒の高さが低いために薄いそば(蕎麦を薄く延して行くと、麺帯の面積は広くなりますので、幅広い駒板が必要になります。)を細めに切るときに使います。
    


Iその他の小道具

     塵取り、刷毛

のし板の上に残るそば粉、打ち粉等を掃除する時等に使います。

     ゲージ

蕎麦を延す時などに厚さのチェックをするのに使います。  

・滑り止め

木鉢、ステンレスボウルをのし板の上などにおいて水回しをする時などは、
「のし板に傷がつかないように」「木鉢が動き難いように」の目的で滑り止めをします。

<汁>

 汁(返し、出汁、もり汁、ぶっかけ汁)を作るときに使う道具は殆ど、家庭に有るもので代用が出来ます。

@    

こだわりの鍋という意味では、フィスラー。手間を少なく、長時間をかける出し取り様に保温調理鍋を使っています。

『鍋の写真』別途追加します。

少量の出し(家庭では充分な量が取れます)を取るとかに使うのにフィルラーのプロコレクションのウオームポット、ちょっと大目に出汁を取る(4g程度)時に使うのに保温調理鍋を使っています。

A     漉し布

節を出した後に、漉す時に使うシート。クッキングシートでも良いのですが?

『出し越し シート写真』

築地の伏高からインターネットで購入したものです。なかなかの優れもので、洗えば何回か使えそうです。
普通は、スーパー等で売っているクッキングシートでもOKです。

B     量り(デジタル・クッキング・スケール)

蕎麦打ちの所で説明したものです。

C     焼き棒

焼き棒が、大きく味・香りに影響していることを未だ私は実感しておりません。

『焼き棒の写真』

もり汁等は、作ってから若干(1日〜2日)時間を置くとまろやかに美味しくなるようです。その分を見越して作るときには若干濃い目に調合するのですが、調合した後に焼き棒でもり汁を調整?するとまろやかになる(私自身はそのまろやかさを実感しておりません)と言っております。

D     計量カップ

計量カップが必要・・・かと思いますが、手早く、何回やっても同じように出来るという意味では必要だと思います。

『計量カップの写真』

使い勝手を考えると、1gのものがお勧めです。

出汁3リットルに返し1リットル+α。の調合の場合、出汁の量を量り、分量の返しを入れた上で混ぜる。味を見ながら、少しづつ返しを加え・・・の作業で使います。

<器>
 ざる、蕎麦猪口等が必要です。
@ ざる
 お客さんが美味しい蕎麦を食べるときには、それなりの器が必要だと思います。
 私が現在使っているのは『虎竹のざる』で、直径18cmを21cmのものの2種類です。

 居酒屋で飲んだ後に食べるときの蕎麦の量は少な目がちょうど良いです。
 生蕎麦の量でいうと130g程度、その時には18cmのざるを使います。

 通常のときに食べる蕎麦の量は生蕎麦で150g程度。その時には21cmのざるを用います。

A蕎麦猪口・徳利・薬味皿

 徳利の中に汁を入れ、薬味皿(?)に薬味を載せて出します。

 この器に高価なものを使い出すと、お金が不足してきますので現在は廉めのものを探して使っています。
 でも、良いものを揃えておきたい気持ちもあります。

B湯桶

 蕎麦を食べた後に、蕎麦湯を入れて出すのが湯桶です。

 そば汁が上手く出来たと自信があるときなどは、湯桶で蕎麦湯を出すのが楽しみになります。
 私は、プラスティックで出来たものを使用しています。
 1人前の湯桶と、4人前の湯桶を購入しており、4人前のものは焼酎を蕎麦湯で割って飲む方が良く使います。

Cどんぶり

 ぶっかけ蕎麦、温かい蕎麦を食べるときに使う器です。

 ハンドリングと見た目の点で、漆塗りのものを購入して使っています。実は、中国産の漆塗りは陶器のどんぶりと同じ値段で売っているときが有りました。器を温める工程が、漆塗りのどんぶりでは不要なので・・・。
陶器のものも購入しました。
本格的な日本蕎麦釜であれば、陶器のどんぶりを蕎麦を入れる直前に温めるのは特に問題は有りません。

Dお盆

 蕎麦を入れた器を、セットして出す場合に必要なのがお盆です。

 合羽橋で購入しました。